シエラの桜庭

創作小説を書いたり、日々思うことを書き綴ったり。

【感想】「緑」―のべらっくす第8回―

真夜中にこんばんは。

 

今回のテーマが難しかったのか、5月30日までの作品が思った以上に少ないのでひとつひとつ感想を書いてみてました。
前回は作品がいっぱいで全部は読み切れなかったので……。
ですが、5月31日の更新で作品一気に増えた。。。
うう、ごめんなさい。
とりあえずそちらは後日また感想を書くとして、今日は書けた分だけの感想をアップします。

的外れの感想などあるかもしれませんが大目に見て頂けると幸いです。

それから、一応気は遣いましたが、ネタばれになる部分もあると思うので、該当作品を読んでから読んで頂いた方が良いと思います。

 

novelcluster.hatenablog.jp

 

  

kannno-itsuki.hatenablog.com

時代劇みたいな世界観って、書くことには憧れるんですけど、自分で書くのはいろいろ知識がないと……と思ったりして、手をつけたことが一度しかないんですよね。
まあ、その唯一の作品も読めたものではないので闇に葬り去ってるんですけど。
……自分語りすみません。
 
「ひとかりしちろ」という不思議な響きのタイトル。
読んでいくとその意味もわかるんですけど、なんだか文字面が可愛らしい。
でも、そんな甘ったれた考えを覆すような世界観なんですけど。
 
「人狩り」を主人公にしたお話ですね。
障害を持ちながら、それでもなんとかして生計を立てていく姿がたくましく感じます。
終わり方は切ないですが、この世界観に相応しいですね。
 
「ゆたりと」という響きがなんとも言えず好きです。
のべらっくすに参加してらっしゃる作者さんは情景描写が上手い方ばかりですが、この作品も世界観を深める素敵な描写にあふれていますね。
読んでいると、風に揺れる草むらが目の前に広がるようです。
そして、面白かったです。
素敵な作品をありがとうございました。
 

kagaris.hatenablog.com

 

就職活動と緑の犬。
犬が緑って絶対ファンタジーですよね。
私はそう思って読んでいたのですが、良い意味で裏切られました。
私が書いてたら、この犬が人間に変身したりして何か起こす、そんな話になっていると思います。
そもそも、犬が緑という発想が私の中にありませんが。
 
主人公達彦の選択は、なんとなく気持ちがわかります。
それでどうして緑色の犬を見たのかはよくわかりませんでしたけど。
 
小説を書き始めて日も浅い、というのが信じられません。
描写もしっかりしているし、読みやすかったです。
今後の作品も楽しみにしています。
 

isseihaduki.hatenablog.com

 

中世ヨーロッパ風の貴族のお嬢様が主人公のお話ですね。
こういう世界観、大好きなんです。
わくわくしながら読みました。
 
緑は、お嬢様の瞳の色なんですね。
でも、小物として四葉のクローバーが出てきたのもあって、いろんな緑を描くのかなーなんて思いましたが……。
 
最後はもうひとひねりあったら良かったかななんて思いました。
文字数制限もあって大変でしょうが、「お嬢様が素敵」と思えるエピソードなんかがあれば……と。
何か台詞ででも、「素敵だなあ」と感じるようなものがあれば良かったなあなんて思いました。
 
可愛いお話でした。
騎士のお嬢様への忠誠心も良かったです。
 

sampo.hatenablog.com 


 
のべらっくすでは三人称の文体が推奨されていますが、私のよく使うサイトはケータイ小説サイトということもあり、一人称の文体が多いです。
私自身の書く小説も一人称ですし、よく読む小説も一人称が多いです。
それもあって、一人称の文体って私にとっては読みやすいんですよね。
この作品もとても読みやすかったです。

 

起承転結で書かれたということなのですが、「起」の部分がぶっとんでますね。
転校生が「緑の眼」だなんてちょっとよくわからない表現が出てきたと思ったら、緑がどんな色かという話題に移って、フランス語で「緑」と「グラス」は同じ発音だなんて興味深い話になって終わるという、これだけで一つ話が終わったような気さえします。
この「起」の中に「起承転結」ができているように私には感じられました。
同様に、そのあとの3つにもしっかりとストーリーがあって面白く読めました。
 
ソラくんの秘密、すごい能力ですよね。
緑の眼、怖いですね。
でも、もっと怖いなあと思うのは、最後の11月1日のカナタくんの語りの変わりようです。
キャラ変わってるじゃないですか。何があったんですか。
そんなにパパが家を出て行くのが寂しいのですか。
 
「緑の眼の少年」というタイトルから想像したのとは全然違うお話でした。
とても面白く読めました。
 

literary-ace.hatenablog.jp


 
私、カエルほど嫌いなものはないんですよ。
田舎道にはしょっちゅう轢死体が張り付いてますし、実家に昔あったベランダの支柱の中に住んでたりしたし、部屋に入ってきたり……!! ああ恐ろしい。
だから、この作品はタイトルだけで読むのが嫌だなあなんて思ったりしたんですが、そんなことで食わず嫌いしてちゃダメだなあと思い直して読みました。
 
結果からいうと、大丈夫でした。
アマガエルだろうがトノサマガエルだろうが、私が嫌いなことには変わりないんですけど、このお話は大丈夫でした。
そして、オチが可愛い……!! 
でも、その姫ってカエルが嫌いで逃げ出して王子様と結婚するんじゃなかったっけ……? まあいいか。
 
一人称なのかな……?と思いながら読んでいたんですが、三人称ですよね……? 文体のせいかな? 
とっつきやすくて読みやすいノリなんですが、カエルくんの他に主人公がいて、その主人公が語っているように見えて混乱しました。
 
可愛いお話でしたね。
カエルくんおめでとうございます。

 

 

とりあえずこれまで。

31日更新分はまた後日。